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コレクションから今月の一枚

鳥居清忠 浮絵劇場図
重要美術品
延享3年(1746)/横大大判・漆絵/
版元:鱗形屋孫兵衛

Torii Kiyotada: Perspective View of the Theatre Inside
Important Art Object
Enkyō 3 (1746)/ Horizontal Ō-ōban, Urushi-e/ Publisher: Urokogataya Magobei


 

今月は、Twitterのバナーに用いた浮絵劇場図を選びました。
鳥居清忠が描く本図は、初期の劇場の構造が分かる好図として知られている。
座元が扇子をかざして挨拶する舞台を目指して、花道に登場したのは、「暫(しばらく)」の衣装の二代目市川團十郎。現在と同じ三升紋を大きく染め抜いた素袍(すおう)の衣装で見得を切っている。主役の登場に沸き立つ場内。しかし、それに構わず喧嘩をする人、千鳥足で席を移動する人、料理を運ぶ男衆など、芝居小屋の喧騒を伝える。

平木コレクションについて

平木コレクションは、戦前の三大コレクションとして著名な「松方コレクション」「斎藤コレクション」「三原コレクション」の内、実業家平木信二氏によって所有された斎藤、三原コレクションの二大コレクションに増補集大成して形成されたものです。浮世絵の創始と称される菱川師宣から橋口五葉や伊東深水という近代版画に至るまで、近世以降の版画の歴史をたどることが出来るように蒐集されたコレクションです。約6000点の所蔵作品には、重要文化財11点、重要美術品238点を含み、その質の高さは内外に知られています。

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